|
それ、東部さんもおっしゃってましたね。
でも自分の意見はちょっと違っていて、SFは個々の人間を描く必要はなくて
「人類」を描く文学形式だと思うのです。
(もっとも、これは高千穂遙経由の三島由紀夫の受け売りなんですが……)
巨人・小松左京なら、日本民族の本質を描き抜くことができたかもしれません。
あるいは「書けない」と思ったから、続編を書かなかったかもしれません。
でも、地震多発国の日本に住む限り、地球のプレート構造に干渉できる科学力を
持たない限り、いつか日本人の誰かがこのテーマを書くべきだとは思うのです。
それができる可能性があるのは、「復活の地」や「天冥の標」を書い
た小川さんじゃないのかなあ、と思ったのでした。
|
|